ボランティア活動を終えて

はじめてボランティア活動をしてみて、事前に保険に加入したり、役所に通行証明書を申請したり、宿泊の手配をしたり、地域ごと(市・村ごと)の被害状況を調べてどこにボランティアに行ったら良いか判断たりと、結構面倒くさいと思うことも多くありましたが、行ってみて良かったと感じました。

 

ニュースで見るともっと大変な被害のようなイメージでしたが、実際現地に行ってみると、震災後1ヶ月以上経っていることもあり、街自体は普通の状況で、お店も人たちも普通の生活をしているように見えました。

ただし、熊本のシンボル熊本城はニュースの通り、それ以上に深刻な被害が出ていたし、場所や建物によって大きく被害が出ているところもありました。

ボランティア活動申請書

朝、ボランティアセンターで活動に向かう準備をしている横をまったく関係ない感じで通勤に向かっている人たちが通り過ぎています。

もちろんそれは私が勝手に感じてしまっているだけで、彼らがそう思っているわけではなく、みんなそれぞれの生活を普通に送っているだけです。

ただ、通勤に向かう人たちが通る通路と、フェンスに隔てられたボランティアセンターの間でまったく違う空気が流れているのは実感しました。

 

ボランティア活動でたずねた住人の方はボランティア活動に対して心から感謝されていました。少子・高齢化、核家族化、地域コミュニティの衰退が進み、ご近所付き合いが難しくなってきている状況をみると、こういった活動はこれからますます重要になってくると感じました。

 

ボランティア作業の時にとなりで作業していた地元から参加している男性と話しをしました。彼は生活困窮者のようで日々の生活にも困っている様子でしたが「参加しようかどうか迷ったが参加して良かった」と言っていました。

他にも4日間の活動のなかで、自ら被災しながらボランティアに参加している人を何人も見かけました。もちろん純粋なボランティア精神から参加されているのだろうけれど、なかには建物の危険度判定がまだできていないので建物を壊すことも片づけることもできず、何もすることがないのでボランティアに参加した。という人もいました。

 

街自体の被害は思ったほどでもなく、復旧作業は日々進んでいると思いますが、深刻な被害を受けた建物や人たちはそれなりにいますし、それらの復旧のためにこれからもボランティアが必要なのだと思います。また、深刻な被害を受けた人たちとそうでなかった人たちの格差が出始めているような印象を受けました。

ボランティア活動申請書
ボランティア活動申請書

建物の復旧作業が順調に進んでいると思われるので、次の段階として被害にあった人たちに寄り添って彼らが取り残されないようなケアをしていかなくてはならないと思います。そういう方面でもボランティア活動が継続して行なっていくことを願っています。

機会があったら再び熊本に行ってボランティアに参加したいと思います。

 

ボランティアに参加している人たちのなかには、いてもたってもいられなくてとりあえずきたという人も大勢いました。宿泊先も決めずに夜通し車で走ってきて、車中泊しながら活動している人、出張できてついでにボランティアに駆けつけた人、東日本震災や神戸淡路震災、茨城の水害の恩返しできたという人もいました。

年齢も様々でしたが若い世代の人が多いのが印象に残りました。まだまだ日本も捨てたもんじゃないなという感じがしました。

 

震災の風評で観光客が減っていると聞きました。深刻な被害を受けた熊本城や、橋が落ちて通行止めになっている道路や運行再開のめどが立っていない鉄道がある南阿蘇、その他にも大きな影響を受けた観光地や地域もたくさんありますが、全体的な印象としては報道されているほど被害が大きくはないと思います。こういうことは現地に行ってみないとわからないものです。むしろどんどん観光に行って、お金を使って経済復興に貢献してあげるのが熊本の復興につながるのではないかなと思います。

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